赤外線診断・外壁

 ご無沙汰しております。 代表の福多です。

おかげさまで、新事業の赤外線診断について、多数のお問い合わせ・お見積りをいただいております。

また「赤外線診断」の仕組みや、「赤外線」そのものについてのご質問も多数ございます。

今回は【外壁】の赤外線診断と、それに関係する赤外線の性質について、図や写真を交えながら、簡単にご説明いたします。

 

 まず、赤外線は目に見えませんが、絶対零度(-273℃)より温度が高い、あらゆるものは赤外線を発しています。

つまり、「人間、動物、植物、建物、水」など、地球上全ての物体は、赤外線を発しています。

 

そして、温度の高い物体は赤外線を強く放射し、逆に温度の低い物体は赤外線を弱く放射します

 

赤外線診断は上記の性質を利用し、専門のカメラで対象部分を撮影し、赤外線の放射の強弱から温度の高低を割り出し、温度差を色で表現することで、健全な部分と剥離などの異常のある部分を診断します。

 

※参考例:左下の赤い部分が全体に比べると高温になっており、剥離(はくり)などの可能性があります。

赤外線診断

 

 

 建築物の外壁の工法は パネルエ法、 コンクリ ート 打ちっ放し 、 モルタ ル仕上げ、 タ イル仕上げなどさまざまな種類があり、このうち、特に剥落する可能性があるのは、モルタ ル張りと湿式タイル張りによる外壁です。

※モルタル張り・湿式タイル張りの一例

外壁

 

外壁は温度変化、雨、振動などにより劣化し ます。 そして、劣化による膨張、伸縮などの程度は、外壁の物質ごとに異なり、この膨張伸縮の程度の違いから、剥離などが起きることが多いとされております。

 

※外壁剥離の一例

外壁剥離

 

外壁タイル面などが太陽の放射熱等によって緩められると、健全部分では、表面からの熱がスムーズにコンクリート等 の躯体に伝達されます。

しかし、浮き・剥離部分では、仕上げ材とコンクリート等の躯体の間に、熱伝導率が低い空気層が介在しているため、 熱が逃げにくく健全部に比べて仕上げ材の表面温度が高くなります。

上記のようなタイル等の剥離部と健全部の熱伝導率による温度差を計測し、外壁面から放射される赤外線(熱画像)と可視画像などから外壁の劣化状況を診断します。

 

※昼夜の熱伝導率の違いの一例

赤外線診断

 

 

外壁検査は打診棒などで壁面を打診し、その打音の高低などで外壁浮き部の有無を調査する打診法が一般的ですが、 仮足場やゴンドラなどが必要になり、設置費用などが診断費以上にかかってしまいます。
また、マンション、オフィスビル、ホテルなどで足場を設置すると、プライバシー侵害や盗難などの被害が発生する恐れもあります。

 

※参考写真

 

※引用元:朝日新聞デジタル / 強風で崩れたホテル建築現場の足場

 

赤外線診断では足場の設置やゴンドラが必要なく、打診法に比べ、「低コスト・短期間・安全」な外壁検査が可能で、そして、建物に接触することなく調査を行うため、商業ビルのテナント、ホテル、旅館などの居住者や旅行客への負担も抑える事ができます。

また、弊社では高層階の外壁は赤外線カメラ搭載ドローンにて検査をおこないます。

 

※面積1,000㎡の外壁を調査した場合のコスト削減の一例

赤外線診断

 

 赤外線診断の利点ばかりを述べてまいりましたが、「強風下では診断ができない」、「診断できない外壁素材がある」などのデメリットもあります。

大切なことは、外壁素材、天候、建物周囲の状況などを考慮し、赤外線診断と打診検査のどちらが適当かを判断し、正確な外壁検査をおこなうことです。

 

※赤外線診断のメリット・デメリットの一例

赤外線診断

 

 2016年の「熊本地震」、「鳥取地震」などの巨大地震や、北海道に直撃した台風など、近年の自然災害により、外壁の劣化は以前より急速に進んでいる可能性があり、福山市のホテル火災や、大阪市のビル外壁落下など、建築物が健全な状態で管理されていなかったことが原因の事故も多発しております。

そして、建築基準法第12条により、特殊建築物定期調査において竣工後10年を超える建築物の外壁の全面調査は義務化されております。

 

 弊社の赤外線診断事業は全国対応しており、どんなささいなご質問でも受け付けております。

「外壁・雨漏り・太陽光パネル」の検査や、定期報告については、下記連絡先、もしくは、お問い合わせページよりご連絡ください。

 

□お電話でのお問い合わせ
03-6717-4042 (平日 09:00~17:00)
 

 

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2017年02月25日